出生前DNA鑑定は信頼できる?
~検査の精度と信ぴょう性~

2022.06.07

リライティング日:2025年04月11日

妊娠中の血液による出生前DNA鑑定の信ぴょう性は、SNP数ではなく「解像度」で決まります。seeDNAは独自の高解像度技術で父権肯定確率99.99%を最低保証し、6,000件以上の鑑定でミス判定ゼロの実績を誇ります。

出生前DNA鑑定は信頼できる? ~検査の精度と信ぴょう性を左右する要因を徹底解説

出生前DNA鑑定は信頼できる? ~検査の精度と信ぴょう性を左右する要因を徹底解説2012年より始まった血液による妊娠中のDNA鑑定は、母体を傷つけることなく胎児の親子鑑定ができるという画期的な検査です。従来の羊水穿刺や絨毛検査と異なり、母体の血液中に含まれるセルフリー胎児DNA(cell-free fetal DNA:cffDNA)を解析するため、流産リスクを伴わない非侵襲的な方法として世界的に注目を集めています。(1)

しかし一方で、悪質な業者によって毎年ミス判定トラブルが発生するという大きな問題が存在しています。出生前DNA鑑定には、一般的な出生後の親子鑑定のようなSTR(Short Tandem Repeat)解析を基盤とした世界共通の基準が確立されておらず、各検査機関が独自の手法と精度基準で運用しているのが現状です。こうした標準化の欠如が、検査品質のばらつきや誤判定の温床となっています。(2)

こういった問題点により、出生前DNA鑑定に対して間違った情報をホームページに掲載する業者が存在し、「他社で受けた鑑定結果が信用できない」と弊社にご相談いただくケースが急増しております。

国際的な品質認証であるISO9001を取得した国内唯一の検査機関であるseeDNAは、これを検査機関全体の信頼にかかわる問題であると捉え、今回は「妊娠中の胎児DNA鑑定の信ぴょう性はどこで決まるのか」について、技術的な根拠とともに詳しくご説明いたします。

seeDNAの実績と検査精度

弊社seeDNAでは2016年に国内初、世界でも3番目に血液による出生前鑑定を開始し、これまで6,000件以上の鑑定を行い、たった1回のミス判定トラブルもございません。この実績は、出生前DNA鑑定の分野において国内最大級であり、検査の信頼性を裏付ける最も重要な指標のひとつです。

弊社では200カ所のSNP(一塩基多型:Single Nucleotide Polymorphism)と呼ばれるDNA領域を調べることで、父権肯定確率99.99%最低保証値とする検査を行っています。SNPとは、ゲノム上の一塩基が個人間で異なる多型のことであり、親子関係の判定においてきわめて有用な遺伝マーカーです。(3)

世界の検査機関との比較

2012年に初めて血液を用いた出生前鑑定を開始したアメリカのD社では2,550カ所のDNA領域を調べますが、最低保証の父権肯定確率値は99.9%です。2番目にサービスを開始したオーストラリアのG社では5,000カ所の領域を調べますが、同じく最低保証値は99.9%となります。

表1. 世界中の検査機関と最低保証父権肯定確率

最低保証精度(父権肯定確率)SNP数
seeDNA99.99%700カ所
アメリカ D社99.9%2550カ所
オーストラリア G社99.9%5000カ所

この表から明らかなように、seeDNAは調べるSNP数が他社と比べて少ないにもかかわらず、父権肯定確率は最も高い99.99%を保証しています。この一見矛盾するような結果の背景にあるのが「解像度」の違いです。

鑑定精度を決める「解像度」とは

妊娠中の女性の血液から抽出できる胎児DNA(cffDNA)は非常に微量であり、母体血漿中の総DNA量に対して胎児由来のDNAが占める割合(胎児DNA分画率)は一般的に5〜20%程度とされています。このような微量のDNAからはっきりとシグナルを確認するためには、高い解像度によるDNA解析技術が不可欠です。(4)

ここでいう「解像度」とは、次世代シーケンシング(NGS)における各SNP座位のリード深度(read depth)やシグナル対ノイズ比のことを指します。高い解像度を持つ解析技術では、少ないSNP数でも各座位のアレル頻度を正確に読み取ることができるため、統計的に高い父権肯定確率を算出することが可能です。

図1. 低解像度と高解像度のイメージ

逆に解像度の低い解析技術になると、各SNP座位で得られるシグナルが不明瞭になるため、多くのDNA領域を調べることでデータ量を補填する必要があります。しかし、個々のデータの質が低い状態で数だけ増やしても、保証できる父権肯定確率の値は限界があり、結果として低くなってしまうのです。

つまり、「検査するSNP数が多いほど鑑定の精度が高くなる」わけではありません。

もし、この内容をうたっている業者の場合は、DNAの知識を持たない悪質な業者といえますので、注意が必要です。

seeDNAの独自特許技術と公的認証

弊社の解析技術は、独自の特許技術(PCT特許出願番号:2020-208554)として認められております。この技術は、母体血漿中の微量な胎児DNAを高精度で検出するための独自のライブラリ調製法とバイオインフォマティクス解析パイプラインを組み合わせたものであり、従来の手法では達成困難だった高い解像度を実現しています。

さらに、東京都やJETRO(日本貿易振興機構)など多くの公的機関からの助成金を受け、技術開発と品質向上に継続的に取り組んでまいりました。そして前述のとおり、国際的な品質マネジメントシステム規格であるISO9001の認証も取得しており、検査プロセス全体が厳格な品質管理のもとで運用されています。

  • 独自特許技術(PCT特許出願番号:2020-208554)による高解像度解析
  • ISO9001認証取得(国内唯一の出生前DNA鑑定機関として)
  • 東京都・JETROなど公的機関からの助成金実績
  • 累計6,000件以上の鑑定実績、ミス判定ゼロ
  • 父権肯定確率99.99%を最低保証値として設定

具体的な弊社のDNA鑑定サービスについては以下のリンクをご参照ください。

悪質業者の特徴と見分け方

弊社では高度な解析手法による高解像度を確保しているため、検査するSNP数を200カ所としていますが、一方で十分な解像度を確保しないまま、解析するDNA領域の数を減らしている業者も存在しています。最近国内で多発しているミス判定トラブルも、このように悪質な業者の検査によるものです。

専門知識のない一般の方がホームページに記載の情報を正しく理解し、悪質な業者を見抜くことは簡単ではありません。そこで、信頼できる検査機関を選ぶ際のチェックポイントを以下にまとめました。

  1. 父権肯定確率の最低保証値を確認する — 99.9%以上の最低保証値を明示しているかどうかを確認してください。「最大〇〇%」ではなく「最低保証値」として提示されているかが重要です。
  2. 総検査件数を確認する — 十分な検査実績があるかどうかは、技術の成熟度と安定性を示す重要な指標です。数千件以上の実績がある機関を選びましょう。
  3. ミス判定の有無を確認する — 過去にミス判定トラブルが報告されていないか、また機関側がミス判定ゼロを明言しているかを確認してください。
  4. ISO認証や特許の有無を確認する — ISO9001などの国際品質認証や、独自技術の特許取得は、検査品質の客観的な裏付けとなります。
  5. SNP数と精度の関係について正しい説明がされているか確認する — 「SNP数が多い=精度が高い」と誤った説明をしている業者には注意が必要です。

検査の信ぴょう性を決める3つのファクター

人生に大きな影響を与えるDNA鑑定において、ミス判定被害が続出している状況の中でも、政府の規制や業界の変化などにはまだまだ時間がかかります。現時点で消費者が自らを守るためには、以下の3つのファクターを必ず確認することが重要です。

  • 父権肯定確率の最低保証値 — 検査精度の根幹を示す数値です。99.99%以上であれば高い信頼性があります。
  • 総検査件数 — 実績の多さは技術力と再現性の証明です。
  • ミス判定の数 — ゼロであることが理想であり、ミス判定の報告がある機関は避けるべきです。

DNA鑑定をご検討の際には、上記の点をしっかりとご確認のうえ、信頼できる検査機関をお選びください。

セルフリー胎児DNAを用いた検査の科学的背景

1997年にDennis Loらによって母体血漿中にセルフリー胎児DNA(cffDNA)が存在することが発見されて以来、このcffDNAを利用した非侵襲的検査技術は急速に発展してきました。当初は胎児の性別判定やRh血液型判定に用いられていましたが、次世代シーケンシング技術の進歩に伴い、出生前親子鑑定への応用が実現しました。

cffDNAは妊娠初期から母体血漿中に検出可能であり、妊娠週数の進行とともにその濃度が上昇します。一般的に妊娠7〜9週以降であれば十分な量の胎児DNAが検出でき、鑑定に必要なデータを取得することが可能です。ただし、胎児DNA分画率が低い場合には解析の難易度が上がるため、ここでも解像度の高さが検査精度を左右する決定的な要因となります。

seeDNAでは、この胎児DNA分画率が低いケースにおいても安定した結果を出せるよう、独自のターゲットキャプチャー技術とデータ解析アルゴリズムを開発しています。これにより、一般的な検査機関では対応が困難な症例においても、99.99%以上の父権肯定確率を維持することが可能です。

弊社はお客様のお気持ちに寄り添うことを第一に、土日も含めたカスタマーサポートを行っております。

少しでもDNA鑑定に関して不安な思いがありましたら、まずはお気軽にお問合せください。

よくあるご質問

Q1. 出生前DNA鑑定はいつから受けられますか?

A. 一般的に妊娠7〜9週以降から検査が可能です。母体血漿中のセルフリー胎児DNA(cffDNA)の濃度がこの時期から十分なレベルに達するためです。seeDNAでは妊娠週数に応じた最適な検査プランをご提案しておりますので、詳しくはお問い合わせください。

Q2. SNP数が多いほど鑑定精度は高くなりますか?

A. いいえ、SNP数の多さだけでは鑑定精度は決まりません。重要なのはDNA解析の「解像度」です。解像度が高ければ少ないSNP数でも各座位のシグナルを正確に読み取ることができ、結果として高い父権肯定確率を実現できます。逆に解像度が低い場合、SNP数を増やしてもデータの質が低いため精度には限界があります。

Q3. 父権肯定確率99.99%と99.9%の違いはどの程度ですか?

A. 数値上は0.09%の差ですが、実際の意味合いは大きく異なります。99.9%の場合、1,000件中1件は誤判定の可能性がありますが、99.99%の場合は10,000件中1件となり、誤判定リスクが10分の1に低減されます。人生を左右するDNA鑑定においてこの差は非常に重要です。

Q4. 出生前DNA鑑定で母体や胎児へのリスクはありますか?

A. 血液による出生前DNA鑑定は非侵襲的検査であるため、母体および胎児への直接的なリスクはありません。従来の羊水穿刺や絨毛検査のように子宮に針を刺す必要がなく、母体の腕から採血するだけで検査が完了します。そのため流産のリスクを伴わない安全な検査方法です。

Q5. 悪質な業者を見分けるポイントは何ですか?

A. 主に以下の3つを確認してください。①父権肯定確率の「最低保証値」が明示されているか、②十分な総検査件数の実績があるか、③過去にミス判定トラブルが報告されていないか。また、「SNP数が多いほど精度が高い」と説明している業者はDNAの専門知識を持たない可能性がありますので注意が必要です。ISO認証や特許の有無も客観的な判断材料になります。

Q6. seeDNAのISO9001認証とはどのような意味がありますか?

A. ISO9001は国際標準化機構(ISO)が定めた品質マネジメントシステムの国際規格です。この認証を取得しているということは、検査プロセス全体が国際基準に基づく厳格な品質管理のもとで運用されていることを意味します。seeDNAは出生前DNA鑑定機関として国内で唯一この認証を取得しており、検査の信頼性を客観的に証明しています。

seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート

seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。

【専門スタッフによる無料相談】

seeDNA遺伝医療研究所のお客様サポート

ご不明点などございましたら
弊社フリーダイヤルへお気軽にご連絡ください。

\土日も休まず営業中/
営業時間:月~日 9:00-18:00
(祝日を除く)

医学博士 富金 起範著者

医学博士 富金 起範

筑波大学大学院 生体統御・分子情報医学 修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発

【参考文献】

(1) ヒロクリニック, 2025年5月
(2) DNA先端医療, 2022年8月
(3) 出生前親子鑑定の精度はどれくらい?検査技術の信頼性に迫る, 2025年8月
(4) J Biol Chem, 1997年3月
電話で無料相談0120-919-097 メール・お問い合わせ
各検査の費用と期間 メール/Webからお問い合わせ