100%正確なDNA鑑定は可能?DNA鑑定の精度について解説
2018.01.06
100%正確なDNA型鑑定というのは、理論上不可能です
DNA型鑑定の精度と確率
近年行なわれているDNA型鑑定の精度は、21,000兆(21京)の人を見分けられるほどのもので、これにより得られた結果を否定することは、事実上不可能とされております。
さらに、21,000兆よりも100兆倍多い人を1人ずつ見分けられる精度での鑑定も可能です。
それでも、確率上100%とは言い切れません。
100%精度の鑑定は、理論上不可能だからです。
実際間違いはある?
非常に稀なケースではありますが、DNA型鑑定により得られた結果が変わることもあります。
海外では、実際の親子であるにも関わらず、3カ所の国際認定の鑑定機関から、父権肯定確率0%として血縁関係がないと判定された報告があります。
DNA型鑑定の精度は開発当時に比べ1億倍以上精度が上がった今でも、突然変異やキメラなどの可能性を完全に排除することができないからです。
人の人生を変える大事な鑑定として裁判などでも絶対的な証拠として使われていますが、このようなDNA型鑑定の限界はあまり認識されていないのが現状です。
上記のような極めて稀な突然変異を言うまでもなく、鑑定機関でのヒューマンエラーによりミス判定が起こることもあります。
私たちseeDNAではそのような重大なミスを無くすため、国際基準より35精度の鑑定方法を用いてダブル鑑定を行っています。
検体の取り間違いなどを防ぐために、否定の結果が得られた場合同様な鑑定をもう一度繰り返して行います。
2回の鑑定で同じ結果が得られるかを確認することで、全てのお客様に正確な結果を報告致します。
ダブルチェックの際に一切の追加費用と検体は不要ですが、2回目の鑑定を行うための時間だけをいただいております。ご安心ください。
100%正確な結果を得るには
人的ミス、または技術的な限界により、事実とは異なる結果が得られた場合の大変さは想像したくもありません。
幸いなことに、弊社では2013年のサービス開始から現在まで、一件も判定ミスはありませんでしたが、鑑定の限界についてはキチンと明記しなければなりません。
DNA型鑑定技術がどれだけ改善されても、現在の分子生物学的鑑定手法では、根本的な生命の複雑さを全て把握することはできません。
もし、「100%正確な鑑定をする」と宣伝する業者に出会ったならば、注意が必要です。
現状の分子生物学的手法を用いて100%精度の鑑定を行うには、地球上の全男性を対象にDNA型鑑定を行うことで理論上「100%正確な」DNA型鑑定が可能になります。