NIPT(新型出生前診断)の結果はいつわかりますか?

2025.10.01

リライティング日:2025年10月14日

NIPT(新型出生前診断)の結果が出るまでの期間は通常1〜2週間ですが、国内ラボ解析なら最短4〜7日で判明します。検査機関ごとの日数目安、結果が遅れるケース、受け取り時の注意点を詳しく解説します。

はじめに

はじめに

NIPT(エヌ・アイ・ピー・ティー、新型出生前診断)は、母体の血液中に含まれる胎児由来のセルフリーDNA(cfDNA)を分析することで、ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などの染色体異常のリスクを高精度で評価できるスクリーニング検査です。正式名称は「非侵襲的出生前遺伝学的検査(Non-Invasive Prenatal Testing)」であり、羊水検査や絨毛検査と異なり母体への身体的負担が非常に少なく、流産リスクもないことから多くの妊婦さんやご家族が関心を寄せています。(1)

NIPTを検討する際、多くの方が気になるのが「検査結果はいつわかるのか」という点です。妊娠中は限られた期間のなかで重要な意思決定を行う必要があり、もし陽性結果が出た場合には確定診断を受けるかどうかを検討する時間も必要になります。そのため、NIPTの結果が出るまでの所要日数は検査機関選びの大きな判断材料となります。(2)

本稿では、NIPTの結果がわかるまでの流れ、各検査機関ごとの日数目安、結果が遅れる場合の原因、結果を受け取る際の注意点に加え、海外の事例との比較も交えて詳しく解説します。

NIPTの検査の流れ

NIPTの検査の流れ

結果が出るまでの期間を正しく理解するために、NIPTの検査手順を整理しておきましょう。大きく分けて4つのステップがあり、それぞれの段階にかかる時間が最終的な結果報告日数に影響します。

  1. 予約・カウンセリング
    医師や遺伝カウンセラーによる事前説明(遺伝カウンセリング)で、NIPTの意義・限界・陽性時の対応方針などの説明を受けます。認定施設では臨床遺伝専門医の同席が求められるため予約まで数週間かかることもありますが、非認定施設やオンライン対応の施設では比較的スムーズに予約が取れます。(3)
  2. 採血
    妊娠10週以降に、母体の腕の静脈から10ml前後の血液を採取します。採血自体は5分程度で完了します。妊娠4週頃から胎児由来cfDNAが母体血中に循環しはじめますが、検査に十分な量を確保するには妊娠10週以降が推奨されています。(4)
  3. 検査機関での解析
    採取された血液は専門検査機関に送られ、次世代シークエンサー(NGS)などの高度なゲノム解析技術でcfDNAが分析されます。この解析工程には数日〜1週間程度を要し、国内ラボで解析する場合は輸送時間を最小限に抑えられるため結果報告までの期間を大幅に短縮できます。(1)
  4. 結果報告
    解析結果は「陰性(低リスク)」「陽性(高リスク)」「判定保留」のいずれかで報告されます。陽性の場合はスクリーニング結果であり、羊水検査や絨毛検査などの確定診断に進む流れが案内されます。(2)

検査結果が出るまでの日数の目安

検査結果が出るまでの日数の目安

日本国内ではNIPTの結果が出るまでの期間は通常1〜2週間程度です。これは採血日から結果説明日までの合計日数であり、検体輸送・ラボ解析・レポート作成・医療機関での受け取り準備の各段階を含みます。(3)

海外の検査機関に検体を送る場合は国際輸送に数日かかるため、結果判明までの期間が延びることがあります。特に年末年始や大型連休、国際物流の混雑時期にはさらに遅延が生じることも珍しくありません。

一方、近年は国内検査体制の整備が進み、最短4〜7日程度で結果が出るケースも増えています。国内に自社ラボを持つ検査機関では、採血からラボへの検体到着まで最短翌日に完了し、解析工程も効率化されているため従来と比べて大幅な時間短縮が実現しています。(1)

各検査機関別の結果判明までの目安

国内外の代表的な検査機関ごとの結果判明までの目安を以下にまとめました。

検査機関・提供元結果が出るまでの期間特記事項
大学病院などの認定施設約10日〜14日限定的な対象(主に35歳以上など)、遺伝カウンセラーが同席
非認定(国内解析型)約7日〜10日国内提携ラボで解析。迅速な報告が可能
非認定(海外送付型)約10日〜14日海外検査機関に送付するため輸送時間を含め長め
seeDNA遺伝医療研究所最短4〜7日国内自社ラボ解析により短期間で結果報告可能(1)

認定施設では遺伝カウンセリング体制が充実している反面、解析を外部ラボに委託するためやや時間がかかる傾向にあります。一方、seeDNA遺伝医療研究所では検体輸送時間を大幅に短縮し、解析工程自体も効率化されているため最短4〜7日での結果報告が可能です。(5)

どの検査機関を選ぶかは、結果の速さだけでなく検査精度、アフターサポート(遺伝カウンセリングの有無など)、費用、アクセスのしやすさなどを総合的に判断して決めることが大切です。

結果が遅れるケース

通常であれば上記の目安日数で結果が得られますが、まれに予定よりも結果が遅れることがあります。主な原因を理解しておくことで、過度な不安を感じることなく待つことができます。

  • 検体不良:溶血(赤血球の破壊)や保管・輸送中の品質劣化が生じた場合、再採血が必要になり追加で数日〜1週間程度かかります。
  • 胎児由来DNAの不足(fetal fractionの低値):母体血中の胎児DNA割合が低いと解析の信頼性が担保できず、結果判定に時間がかかる場合があります。母体のBMIが高い場合や妊娠10〜11週頃では低値を示すことがあり、再検査が提案されることがあります。(6)
  • 海外送付における輸送遅延:天候不良や航空便の遅延、税関手続きの滞りなどにより、特に冬季や国際的な祝日期間中は遅延リスクが高まります。
  • 検査機関の処理能力:繁忙期には検体が集中するため、通常よりも解析の順番待ちが発生しバッチ処理のタイミング次第で数日の待ち時間が生じることがあります。
  • 判定保留(No Call / No Result):技術的理由で判定が困難な場合、検査全体の1〜5%程度で判定保留となり再解析や再採血が必要になります。(4)

結果を受け取るときの注意点

結果を受け取る際には「陰性か陽性か」だけに注目するのではなく、以下の点をしっかり理解しておくことが重要です。

  1. NIPTは確定診断ではない
    NIPTはスクリーニング検査であり、陽性結果が出た場合には羊水検査や絨毛検査などの確定診断が必要です。21トリソミーの感度は99%以上と非常に高いですが、偽陽性の可能性もゼロではありません。18トリソミーや13トリソミーでは陽性的中率が21トリソミーより低くなる場合もあるため、陽性結果でも慌てず確定診断を受けてから判断しましょう。(2)
  2. 陰性結果の意味を正しく理解する
    陰性(低リスク)でも、検査対象外の染色体異常や遺伝子疾患は否定されていません。通常の妊婦健診を継続し、定期的に胎児の成長を確認することが重要です。
  3. 遺伝カウンセリングの重要性
    陽性・陰性にかかわらず、検査の意味を正しく理解するために専門家の説明が欠かせません。特に陽性の場合は今後の対応を冷静に考えるために遺伝カウンセリングが非常に重要です。遺伝カウンセラーは医学的な情報提供だけでなく心理的なサポートも行ってくれます。(3)
  4. 家族との共有とサポート体制
    検査結果は配偶者やパートナー、家族全体の意思決定に関わります。事前に「もし陽性だったらどうするか」を家族間で話し合っておくことで、結果受領時に落ち着いて対応できます。

海外の事例との比較

海外ではNIPTの結果判明までの日数は国や医療制度によって異なります。各国の状況を知ることで日本の検査体制を客観的に把握できます。

アメリカ

アメリカはNIPTの発祥地であり、2011年に世界初の商業的NIPTサービスが開始されました。現在はNatera、Illumina、Myriad Geneticsなど複数の大手検査会社が競合し、多くの会社で5〜7日程度で結果が報告されています。一部ではエクスプレスサービスにより3〜5日への短縮も可能です。

ヨーロッパ

イギリスでは2018年からNHS(国民保健サービス)の一環としてNIPTが導入され、ドイツでも2022年から法定健康保険の対象に組み込まれました。これらの国では1週間以内での報告が主流になりつつあり、妊婦さんの心理的負担軽減が進んでいます。

アジア

中国ではBGI GenomicsやBerry Genomicsが大規模な検査体制を構築しており、5〜10日程度で結果が出るのが一般的です。韓国でも7〜10日程度が標準的な所要期間とされています。

世界的にNIPTの迅速化が進むなか、日本でもseeDNA遺伝医療研究所のように国内解析体制を強化することで、海外と同等レベルの迅速性が確保されつつあります。国内ラボ解析はスピードだけでなく、検体の品質管理がしやすく輸送中の劣化リスクも低いという利点があります。(1)

まとめ

NIPT(新型出生前診断)の結果がわかるまでの期間は一般的に1〜2週間程度ですが、国内解析体制の整備により最短4〜7日程度で結果が出るケースも増えています。

大学病院や認定施設では10〜14日程度、国内解析型の非認定施設では7〜10日程度、海外送付型では10〜14日程度かかります。seeDNA遺伝医療研究所では国内ラボ解析により最短4〜7日で結果を受け取れることが大きな特徴です。(1)

検体不良や胎児DNA量不足、海外輸送の遅延などにより結果が遅れる場合もあるため、余裕を持ったスケジュールで検査を受けることが望ましいです。確定診断への移行を視野に入れている方は、NIPTの結果が出た後の羊水検査の時間的余裕も考慮し、なるべく早い段階(妊娠10〜12週頃)で検査を受けることをおすすめします。

結果を受け取る際にはNIPTがスクリーニング検査であることを理解し、遺伝カウンセリングを通じて専門家の情報提供と心理的サポートを受けながら、配偶者や家族と十分に話し合い、ご自身にとって最善の判断を行うことが重要です。

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よくあるご質問

Q1. NIPTの結果は最短何日でわかりますか?

A. 検査機関によって異なりますが、国内ラボで解析を行うseeDNA遺伝医療研究所では最短4〜7日で結果が判明します。大学病院などの認定施設では10〜14日程度、海外送付型のクリニックでも10〜14日程度かかるのが一般的です。迅速に結果を知りたい方は、国内解析体制を持つ検査機関を選ぶことをおすすめします。

Q2. NIPTの結果が予定よりも遅れることはありますか?

A. はい、まれに遅れることがあります。主な原因としては、採取した血液の検体不良による再採血、母体血中の胎児由来DNA(fetal fraction)の割合が低い場合の再解析、海外送付型における輸送遅延、検査機関の繁忙期などが挙げられます。余裕を持ったスケジュールで検査を受けることをおすすめします。

Q3. NIPTで陽性が出たら確定ですか?

A. いいえ、NIPTはスクリーニング検査(ふるいわけ検査)であり、確定診断ではありません。陽性結果が出た場合には、羊水検査や絨毛検査などの確定診断を受ける必要があります。陽性的中率は対象疾患や母体年齢によって異なるため、慌てず遺伝カウンセリングを受けたうえで確定診断に進むかどうかを判断してください。

Q4. NIPTは妊娠何週目から受けられますか?

A. NIPTは一般的に妊娠10週以降から受けることができます。妊娠10週未満では母体血中の胎児由来DNA(fetal fraction)の割合が低く、正確な解析が困難になる可能性があるためです。確定診断(羊水検査等)への移行を考慮すると、なるべく早い時期(10〜12週頃)に受けるのが理想的です。

Q5. NIPTの結果が「判定保留」になることはありますか?

A. はい、検査全体の1〜5%程度で「判定保留(No Call / No Result)」となるケースがあります。主な原因は胎児由来DNAの割合が低いこと(fetal fractionの低値)です。妊娠週数が進んでから再検査を行うことで、fetal fractionが上昇し正常に結果が得られることがほとんどです。

Q6. 国内ラボ解析と海外送付型の違いは何ですか?

A. 国内ラボ解析では検体の輸送時間が短く(最短翌日到着)、解析から結果報告までが迅速に進むため結果判明までの期間が短縮されます。また輸送中の検体劣化リスクも低いメリットがあります。一方、海外送付型は国際輸送に数日かかるため10〜14日程度を要しますが、海外の大規模ラボの解析実績や検査項目の多さがメリットとなる場合もあります。

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seeDNA遺伝医療研究所医学博士 富金 起範 著者

医学博士 富金 起範

筑波大学、生体統御・分子情報医学修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発

【参考文献】

(1) 遺伝子検査・DNA鑑定のseeDNA, 2026年5月
(2) Nat Rev Genet, 2016年5月
(3) 厚生労働省, 2026年5月
(4) 国立成育医療研究センター, 2026年3月
(5) seeDNA, 2025年11月
(6) Blood, 2013年12月
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