DNAマーカーのSTRとSNPとは?

2018.10.09

「DNAマーカー」とは

DNAの構造 父子鑑定・出生前親子鑑定などのDNAを用いる鑑定では、「DNAマーカー」であるSTR(Short Tandem Repeat : 縦列型反復配列)やSNP(Single Nucleotide Polymorphism : 一塩基多型)を用いることがほとんどです。 「DNAマーカー」とは個体間の差異を調べることができる領域(特定のDNA配列)を示します。

STR (Short Tandem Repeat)は、それぞれの人が特異的に持つ2〜5塩基の単純な繰り返しからなるDNAの領域です。
一般的に人のDNA型鑑定で用いられるSTRは同じDNA配列が数回~数十回程繰り返すので、一つのSTRというDNAマーカーを用いて数回~数十回人の人を見分けることができます。

一卵性双生児を除く全ての人類を一人ずつ見分けられる十分な分解能

今現在の世界の基準は15種類のSTRパターンを確認することで個人の遺伝的なプロフィールを決めてます。

この場合、個人のDNAプロフィールは、一卵性双生児を除く全ての人類を一人ずつ見分けられる十分な分解能(1015以上:1015の人を1人ずつ見分けられる精度)をもちます。
赤の他人同士で同じDNAプロフィールを持つ確率は現実的に不可能とされるので、犯罪現場に残されたDNAにより犯人を同定することができます。
かつ、DNAプロフィールは親から継承されるものであるため、繰り返し回数の違いを比較して親子などの生物学的血縁関係を確認するDNA型鑑定が行われます。
2人の被験者の間でSTRプロフィールが一致すれば生物学的親子としての血縁関係が成立し、3個以上の不一致があった場合は血縁関係が否定されます。

一つの塩基が別の塩基に置換される変異

DNA・RNAの構造

SNP (Single Nucleotide Polymorphism)は DNA配列上で一つの塩基が他の型(A, T, G, C)に置き換わっている領域で、配列で表すとAATAAという配列がAAGAAになっているといった具合です。
一つの塩基が別の塩基に置換される変異のため、一つのSNPには置換前と置換後の2種類のみのものがほとんどです。
例えば、7個のSNPを組み合わせすることで27、つまり128パターンの組み合わせができるので128グループに人々を分けることができます。
このように、STRに比べるとより多いマーカー数をみないと個人の識別に十分な分離能が得られません。

突然変異によるミス判定のリスクが低い

しかし、一つの塩基の置き換わりをターゲットとしたマーカーですので、突然変異によるミス判定のリスクが低いのです。
短い断片を含むDNAの解析にも使用することができるため、出生前DNA型鑑定のように断片化してボロボロになっている胎児DNAを解析する際にはSNPが適しています。
私たちseeDNAは、このような次世代DNA配列分析装置によるSNP解析を開発し、出生前DNA型鑑定において父権肯定確率99.99%以上の保証ができる世界唯一鑑定機関です(2018年9月21日現在)。

損傷を受けてしまった検体を用いた出生後のDNA型鑑定にも有効なSNPによる出世前DNA型鑑定法

又、弊社のSNPによる出世前DNA型鑑定法は、病院の病理組織や、保存状態などにより損傷を受けてしまった検体を用いた出生後のDNA型鑑定にも有効です。
弊社の出世前DNA型鑑定法を出生後のDNA型鑑定に用いることで既存のSTR鑑定では難しい、父権肯定確率99.9999999999%以上として世界トップレベルの超高精度の鑑定ができます。

日本で唯一、出生前DNA鑑定が国内で完結する機関です。 父子鑑定も自社ラボで扱っております。 その他、複雑な鑑定に関しましてもご相談ください。