「DNA鑑定」と「遺伝子検査」の違いとメリット・デメリットをご紹介!
2021.05.31
「DNA鑑定」と「遺伝子検査」の違い
「自分のDNAを調べる」という言葉が、巷にも大きく広がっている昨今ですが、DNAの検査は厳密にいうと以下の2種類に分類されます。
「DNA鑑定」
すべての人はDNAの情報を両親から半分ずつ受け継ぎ、生涯変わることはありません。
このDNA情報による個人識別を利用することで、親子の血縁関係の確認や、犯人・浮気調査などの個人特定する検査を一般的にDNA鑑定といいます。
「遺伝子検査」
遺伝子とは遺伝情報を持っているDNAの領域を指し、遺伝情報を解析することで病気のリスク、体質、備わった才能などを調べる検査を一般的に遺伝子検査といいます。
これらのDNA鑑定や遺伝子検査に興味はあっても、受けるかどうか迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回はそういった方に向けて、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
DNA鑑定のメリット・デメリット
DNA鑑定のメリット
DNA鑑定のメリットは、血縁関係の確認や個人特定においてほぼ100%に近い確率の結果がわかります。
親子鑑定を例に挙げると、DNA鑑定によって血のつながった実の親子かハッキリすることができます。
一生の悩みや不安を短期間で解消するきっかけにもなり、さらに結果を踏まえて認知調停や養育費請求、遺産相続などの法的な手続きをする可能性にもつながります。
DNA鑑定のデメリット
DNA鑑定のデメリットは、「必ずしも期待する結果が出るわけはない」ということです。
DNA鑑定は純粋にDNAの一致・不一致で判定されるため、本人にとって受け入れがたい辛い結果となる可能性があります。
事前にその覚悟を持ったうえで、DNA鑑定にのぞむことをお勧めいたします。
遺伝子検査のメリット・デメリット
次に遺伝子検査ですが、DNA鑑定とは異なり、必ずしも正確な結果を示すものとはいえないのが現状です。
遺伝子については未解明である部分も多く、さらに検査会社によって解析する遺伝子の数や場所が異なるため、サービスによって結果が異なる場合もあります。
また、病気のリスクについては遺伝子だけでなく、生活習慣などの環境要因が大きくかかわっているため、遺伝子の情報だけで判断することは難しいものになります。
そのため、あくまで「発症リスクが高い可能性がある」という目安になります。
しかし、それが逆にメリットになります。
遺伝子検査のメリット
遺伝要因だけでなく、環境要因の影響が大きいということは、遺伝子検査をきっかけに生活習慣の改善に生かすことができます。また、診察を受ける機会にもなり、病気の早期発見につながる可能性もあります。 その他にも自分の体質や備わっている能力を把握することで、職業やスポーツ、趣味の選択がしやすくなります。
遺伝子検査のデメリット
遺伝子検査のデメリットは、疾患リスクを家族やパートナーと共有してしまう可能性があることです。
すなわち、遺伝子は受け継がれていくため、遺伝情報が家族やパートナーとの絆に影響を与える可能性があります。
最後に
今回は自分のDNAを調べることに関して迷っているという方に向けて、DNA鑑定や遺伝子検査のメリットとデメリットを紹介しました。
どちらにも共通して言えることは、今ではなく未来を見据えて行動することではないでしょうか?
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