DNAは究極の個人情報!遺伝情報が流出した際のリスクとは?

2017.06.25

リライティング日:2024年08月08日

DNA型鑑定で扱う遺伝情報は究極の個人情報です。遺伝情報の医療活用と流出リスクを解説し、seeDNAの徹底した安全管理体制について詳しく紹介します。

DNA型鑑定と個人情報 ─ 遺伝情報はなぜ「究極の個人情報」と呼ばれるのか

DNA型鑑定と個人情報 ─ 遺伝情報はなぜ「究極の個人情報」と呼ばれるのかDNA型鑑定では、人が持っているDNA型を解析することで血縁関係を確認するため、非常に重要な「個人情報」を扱います。多くの方は「個人情報」というと、住所や生年月日、電話番号などを思い浮かべるかもしれません。しかし、DNA型鑑定に用いられるDNAの情報こそ、変更が不可能であり一生涯変わることがないという点で、まさに究極の「個人情報」と言えます。(1)

住所や電話番号は引っ越しや契約変更によって変えることができますが、遺伝情報は生涯にわたって変わることがありません。さらに、遺伝情報は本人だけでなく、血縁関係にある家族や子孫にまで影響を及ぼす性質を持っています。つまり、ある一人の遺伝情報が流出した場合、その人だけでなく親族全体のプライバシーが脅かされる可能性があるのです。このため、遺伝情報の取り扱いには住所や氏名などの一般的な個人情報とは次元の異なる慎重さが求められます。(2)

遺伝情報による医療の進歩

遺伝情報による医療の進歩下の図は A, T, G, C の4つのアルファベットの繰り返しに見えますが、人の注1遺伝子のDNA配列を示しています。

遺伝子のDNA配列、すなわち「人の設計図」を解析することで、特定の病気にかかる確率や体質に関する情報が分かります。近年急速に発展しているゲノム医療(Genomic Medicine)では、この遺伝情報を活用して個々の患者に最適化された治療法を選択する「精密医療(Precision Medicine)」が実現されつつあります。(3)

たとえば、癌治療の分野では、癌そのものではなく抗癌剤による深刻な副作用によって死亡するケースも少なくありません。しかし、患者一人ひとりの遺伝情報を解析することで、どのような治療を行えば副作用を最小限に抑えながら最大限の効果を発揮できるのかが分かるようになってきました。これは「ファーマコゲノミクス(薬理遺伝学)」と呼ばれる分野であり、特定の遺伝子変異に基づいて薬剤の種類や投与量を最適化する手法です。(4)

癌のような難しい疾患の治療を画期的に改善できる、究極のパーソナルメディカルケアが可能になる時代が到来しつつあるのです。2003年に完了したヒトゲノムプロジェクト以降、全ゲノム解析のコストは劇的に低下し、遺伝情報に基づく医療は研究段階から臨床応用へと移行しています。(5)

遺伝情報の流出による社会問題

遺伝情報の流出による社会問題一方で、遺伝情報の活用が広がるにつれ、その情報が流出した場合の社会的リスクも深刻化しています。たとえば、DNAの情報から「通常の2倍ほど肺癌になりやすい」あるいは「80歳までに95%以上の確率で癌になる」と判明された場合、保険の加入が難しくなったり、就職ができなくなることも十分に考えられる話です。(6)

このような問題は「遺伝的差別(Genetic Discrimination)」と呼ばれ、国際的にも大きな社会問題として認識されています。アメリカでは2008年に「遺伝情報差別禁止法(GINA: Genetic Information Nondiscrimination Act)」が制定され、雇用や医療保険の場面で遺伝情報を理由とした差別を禁止する法的枠組みが整備されました。しかし、生命保険や障害保険など一部の分野はGINAの適用範囲外とされており、完全な保護が実現しているとは言い切れない状況です。(3)

日本においても、ゲノム情報を用いた医療の実用化が進む中で、遺伝情報の適切な管理と差別防止に関する議論が活発化しています。厚生労働省のゲノム情報を用いた医療等の実用化推進タスクフォースでは、遺伝情報の取り扱いに関するガイドラインの策定や法整備の必要性が継続的に議論されています。(7)

遺伝情報流出がもたらす具体的なリスク

  • 保険加入の拒否や保険料の不当な引き上げ
  • 就職・採用時の遺伝的プロファイリングによる不利益
  • 血縁関係にある親族全員のプライバシー侵害
  • 社会的な偏見やスティグマの発生
  • 犯罪捜査や身元特定への不正利用

これらのリスクを考慮すると、遺伝情報を取り扱う機関には、一般的な個人情報保護よりもさらに高い水準のセキュリティ対策が求められることは明らかです。

私たちseeDNAの取り組み

私たちseeDNA(seeDNA法医学研究所)が行う遺伝子鑑定は、このような究極の「個人情報」であるDNAを扱うにあたり、顧客情報管理責任者の下、徹底した安全管理を行っております。

seeDNAの情報保護体制

  1. 検体の受領から廃棄まで、厳格な管理プロトコルに基づいて処理
  2. 顧客情報管理責任者を設置し、アクセス権限を限定した情報管理を実施
  3. 鑑定完了後の検体およびデータは、適切な期間の保管の後に安全に廃棄
  4. 鑑定結果の通知は、ご依頼者様が指定した方法でのみ行い、第三者への漏洩を徹底防止
  5. スタッフ全員が個人情報保護に関する研修を定期的に受講

そのため、周りに知られることなくDNA型鑑定ができます。DNA鑑定を検討されている方にとって、「情報が漏れないか」「他人に知られないか」という不安は非常に大きなものです。seeDNAでは、こうした不安を取り除くために、検体の取り扱いから結果のお伝えまで一貫したプライバシー保護体制を構築しています。

安心してご依頼ください。

遺伝情報の保護に関する国際的な動向

遺伝情報の保護は、DNA鑑定に限らず、遺伝子検査ビジネスの急速な拡大に伴って世界的に重要なテーマとなっています。消費者向け遺伝子検査(DTC: Direct-to-Consumer Genetic Testing)の普及により、数千万人規模の遺伝情報がデータベースに蓄積されるようになりました。こうしたデータが適切に管理されなければ、サイバー攻撃や内部不正によって大規模な遺伝情報の流出が発生するリスクがあります。

ユネスコは1997年に「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」を採択し、遺伝情報に基づく差別の禁止や遺伝データの機密性の保護を国際的な原則として掲げています。また、EUの一般データ保護規則(GDPR)では、遺伝データを「特別なカテゴリーの個人データ」として位置づけ、その処理に厳格な条件を課しています。(5)

日本においても、個人情報保護法の改正や関連ガイドラインの整備により、遺伝情報を含む「要配慮個人情報」の取り扱いに対する規制が強化されています。DNA鑑定を依頼する際には、依頼先がこうした法令やガイドラインに準拠した情報管理体制を整備しているかどうかを確認することが重要です。

注1:造血に関わる人の遺伝子(GATA1)配列(National Center for Biotechnology Informationのデータベースより)

よくあるご質問

Q1. DNA型鑑定で取り扱う遺伝情報は、なぜ「究極の個人情報」と言われるのですか?

A. 住所や電話番号は変更可能ですが、遺伝情報は一生涯変わることがなく、さらに血縁者全員に影響を及ぼす情報であるためです。一度流出すれば取り返しがつかないという点で、他の個人情報とは根本的に異なります。

Q2. 遺伝情報が流出した場合、具体的にどのようなリスクがありますか?

A. 保険加入の拒否、就職時の不利益、血縁関係にある親族全体のプライバシー侵害、社会的偏見の発生などが考えられます。遺伝的な疾患リスクが明らかになることで、差別的な扱いを受ける可能性があります。

Q3. seeDNAでは個人情報をどのように管理していますか?

A. 顧客情報管理責任者の下、検体の受領から廃棄まで厳格な管理プロトコルに基づいて処理しています。アクセス権限の限定、スタッフの定期的な研修、鑑定結果の安全な通知方法など、多層的な保護体制を構築しています。

Q4. DNA鑑定の結果が第三者に知られることはありますか?

A. seeDNAでは、鑑定結果はご依頼者様が指定された方法でのみお伝えしており、第三者への漏洩を徹底的に防止しています。周りに知られることなくDNA型鑑定を受けることが可能です。

Q5. 遺伝情報を医療に活用するメリットは何ですか?

A. 個々の患者の遺伝情報を解析することで、副作用を最小限に抑えた最適な治療法の選択が可能になります。特に癌治療では、薬理遺伝学(ファーマコゲノミクス)を活用した精密医療により、治療効果の大幅な向上が期待されています。

Q6. 日本では遺伝情報の差別を禁止する法律はありますか?

A. 現在の日本には、アメリカのGINAのような遺伝情報差別を直接禁止する包括的な法律はありません。ただし、個人情報保護法において遺伝情報は「要配慮個人情報」に分類され、その取得・利用に厳格な制限が課されています。

seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート

seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。

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医学博士 富金 起範著者

医学博士 富金 起範

筑波大学大学院 生体統御・分子情報医学 修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発

【参考文献】

(1) 集英社新書プラス, 2024年1月
(2) Genome.gov, 2009年12月
(3) Ann Neurol, 2013年1月
(4) World J Mens Health, 2019年9月
(5) 毎日新聞, 2020年1月
(6) 厚生労働省, 2015年12月
(7) Cell Rep, 2018年4月
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