35億円の損害賠償となったDNA鑑定のミス判定トラブル

2023.09.04

DNA鑑定は、親子の血縁関係や犯罪者の特定など、人と人との生物学的な血縁関係や犯罪/浮気などの真実を明らかにする強力なツールとして利用されることが近年増加してきました。しかし、その結果が間違っている場合、それが原因で被験者の人生が大きく変わってしまう可能性があることは、一般的にはあまり知られていません。

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2023年7月、アメリカ最大手のDNA鑑定機関で起きたDNA鑑定のミス判定により依頼人の人生が大きく狂わされてしまったことが報道されました。
アメリカのコネチカット州に住むある男性が依頼したDNA鑑定の結果に誤りがあり、その結果として彼が子どもの父親になる機会を奪ったと判断し、250万ドル(35億円)の賠償金の支払いを命じたとの内容でした。

アメリカで話題となったニュース記事

このケースは、DNA鑑定を取り扱う我々にとって、DNA鑑定の精度と鑑定結果の影響について深く考えさせる事例でした。

鑑定ミスの大きな影響

DNA鑑定の結果が誤っていると、それに基づく判断や行動が全て誤ったものとなります。
親子関係の場合、実際の親ではないと誤認されることで、家族関係が破壊されることも考えられます。また、犯罪の捜査においても、犯人ではない人が誤って逮捕されるというリスクもあります。
このような誤った判断は、経済的損失だけでなく、社会的な名誉の失墜を招く可能性があります。特に、最も愛おしいお子さんとの家族の絆は、一度壊れてしまうと、そう簡単に取り戻せるものではありません。

精度管理の重要性と検査機関としての責任

DNA鑑定を行う際の精度管理は非常に重要です。鑑定結果の信頼性を保つためには、鑑定を行う機関や施設が高い技術力を持つことはもちろん、適切な品質管理のもとで試験を行うことが必要です。
理論的にも現実的にも100%の精度の検査結果を出すことは不可能ですが、DNA鑑定は、その結果が直接人生に影響を与える可能性があるため、その取り扱いには十分な注意が必要です。
鑑定を依頼する際には、その検査機関の信頼性や実績を確認することが重要です。また、鑑定結果に不審な点がある場合や疑問を感じる場合は、別の検査機関で再鑑定することの検討も必要です。

DNA鑑定の技術は日々進化していますが、それに伴い、お預かりした検体の適切な取り扱いや鑑定結果がもたらす影響を十分に理解する必要性も増していると言えるでしょう。

seeDNAは品質管理に関する国際規格ISO9001と個人情報保護のPマークを取得したDNA検査機関です。国際基準10倍の検査精度を保証するDNA鑑定を、最新の全自動化システムと、ヒューマンエラーを防ぐための2回解析ダブルチェックで最も正確で安心いただける結果をお出しいたします。

親子や兄弟、祖父母など、家族や親戚との血縁関係にお悩みの場合は、seeDNAへご相談ください。

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