微小欠失症
微小欠失症とは、染色体の一部が欠失することで発症する先天性疾患です。欠失する部分の長さは、数塩基対から数百万塩基対程度とさまざまです。
微小欠失症の診断は、染色体検査によって行われます。
近年では、次世代シーケンサーを用いた遺伝子解析によって大幅に精度が改善された、微小欠失症のプリスクリニンーグ検査としてよく行われるようになってきました。
原因
主に染色体の不分離によるものです。
精子や卵子を作る過程で、染色体が分離しないことで、欠失を持つ受精卵が形成されます。
症状
欠失する部分の遺伝子によって異なります。
軽度の症状から重度の症状まで、幅広くみられます。
代表的な例
22q11.2欠失症:顔の特徴的な形、心臓の奇形、免疫機能の異常などがみられる
15q11.2欠失症:知的障害、発達障害、行動障害などがみられる
17q11.2欠失症:知的障害、発達障害、自閉症スペクトラム障害などがみられる
治療法
微小欠失症の治療法はありませんが、症状に応じてリハビリテーションや薬物療法などが行われます。