DNAスコアで分かること
DNAスコアの検査項目
誠実さ

誠実な性格は好印象を持たれやすく、仕事や恋愛など人間関係を構築する上でとても大切な要素です。
ワシントン大学が4544組の夫婦を調査したところ、誠実性が高いパートナーを持つ人は年収や仕事の満足度が高く、豊かな結婚生活を営んでいる傾向が明らかになりました(参考リンク1)。
誠実性とは、人間関係における誠実さを示し、具体的には「他人に親切にする」「嘘をつかない」「浮気をしない」といった特徴が考えられます。
ご自身の遺伝子タイプを調べることで、遺伝的な誠実性の傾向を確認してみませんか?
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詳しくは下記を参照ください。
【理論的根拠】

アムステルダムVU大学で行われた研究から、KATNAL2遺伝子の特定タイプによって、性格の誠実さが異なる傾向を示すことがわかりました。
誠実性に関わるKATNAL2遺伝子の特定領域の名前は「rs2576037」と呼ばれています(参考リンク2)。
「rs2576037」には、CC、TC、TTと3つの遺伝子型があり、TTタイプの遺伝子型を持つ人は性格が誠実である傾向にあります。
日本人の遺伝子タイプは、TCタイプが最も多い49.0%、CCタイプが26.0%、TTタイプが最も少ない25.0%を示します。(参考リンク3)。
TTまたはTCタイプで誠実性が高い傾向にある人は、目標達成に向けて丁寧に仕事へ取り組み、責任感や安定感のある人として評価される可能性があります。
一方でCCタイプの人のように、誠実性が低い傾向にある人は、悪気がなくても約束の時間に遅れる、物事を損得勘定で判断してしまうなどの可能性があります。
対策としては、有言実行を心がける、損得勘定で判断しないことを意識するなど、自分中心ではなく他人本位な考え方を持つことが重要です。
【DNAとの関連メカニズム】
【rs2576037】 誠実性 染色体位置 18 遺伝性質 常染色体劣性 遺伝子 KATNAL2 臓器 脳

KATNAL2遺伝子は、人に共通する24の染色体の内、18番染色体に位置し、脳の中枢神経系に広く発現しています。
KATNAL2遺伝子は神経発達障害の一つ、自閉症スペクトラムの関連遺伝子です。
この遺伝子に関連する、カタニンp60は神経細胞の発達に関与しています。
カタニンp60が遺伝的な要因などによって正常に働かず、神経細胞が正しく発達しないことが自閉症スペクトラムの原因であると考えられています。
自閉症スペクトラムの性格は、こだわりが強く対人関係が苦手な人が多いと言われますが、性格は真面目で誠実な面もあるとも言われています(参考リンク4)(参考リンク5)。
このような面からも、KATNAL2遺伝子は誠実性と深く関連しています。
以上のように、KATNAL2遺伝子の特定領域である 「rs2576037」は、誠実性といった性格にも関係し、注目されているSNPの一つです。